PMSのむくみに五苓散

五苓散(ゴレイサン)は、よく知られている漢方の一つです。漢方医学でいう「気」「血」「水」の中で、「水」の治療に使われ、体の水分循環を良くする効果があります。
PMS対策としてもよく使われる五苓散。そんな五苓散について知り、PMS症状の緩和に役立てましょう。

五苓散(ごれいさん)の効能とPMS症状の改善

五苓散(ごれいさん)の効能・・の画像

五苓散は5つの生薬からできているので五苓散と言われています。五苓散は体内の水分循環をよくする特徴があり、主な効能は利尿作用の促進にあるといわれています。PMS、月経前症候群の身体的症状に「むくみ」「冷え」があります。これは身体の中に余分な水分がたまっていることが原因です。なぜ水分がたまってしまうかというと、生理の出血に備えてたくさんの水分を蓄えておこうとホルモンが作用するからなんです。でもPMSでホルモンバランスが崩れると必要以上に水分をため込んでしまうのでむくみに繋がるんですね。五苓散はそんな余分な水分を尿として排出する効果があるんです。具体的には、むくみ、下痢、頭痛、発熱、めまいなどの症状に効果的といわれているので、生理前の不調には嬉しいですね。また水分循環を良くすることで、代謝も正常にしていくので、イライラといった精神症状にも効果があり、PMS症状に幅広く良いそうです。


五苓散は毎日飲むの?服用の注意点

まず、持病のある人は医師、もしくは漢方の薬剤師に伝えておきましょうね。服用ですが、漢方薬は食前、または食間に飲みます。空腹の時の方が吸収がいいんですね。顆粒はお湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むといいですよ。温かいと生薬の匂いがたつので人によってはむかつくことのありますが、その場合は水で飲んでもOK!また食欲がなくなったり、吐き気を催すようでしたら食後でもいいですよ。継続することが大切なので飲みやすい方法で服用しましょう。また気になるのが飲み合わせです。
市販薬やサプリメントなどで、同じ種類の関与生薬(カッコン・タイソウ・マオウ・カンゾウ・ケイヒ・シャクヤク・ショウキョウなど)を含んだものを併用する場合、相乗効果により作用が強く現れる可能性があります。しっかりと成分をチェックして重ならないようにしましょうね。


やっぱり不安、五苓散の副作用、下痢になるの?

漢方は副作用が少ないという点が人気の理由のひとつですが、全く起こらないわけでは無いですね。特に飲み始めの時に起こりやすいですね。でもほとんどは飲み続けるにつれて気になる不快感は薄れていき慣れてきます。ただあまりにもやばい!といった不快感があれば服用は止めて、処方してもらった病院で医師に相談しましょう。五苓散の副作用は、胃の不快感、吐き気、下痢、発疹、悪心といった症状が出ることがあるそうです。程度は軽いものがほとんどですが、まれに飲み合わせや、また体質によっては重篤な副作用の可能性もあるので常に自分の体調を見ながら服用していきましょうね。


五苓散だけでいいの?月経前症候群のむくみ対策

女性は、美容のために水分を多く摂る傾向があります。美肌のためには一日に1.5リットル~2リットルの水が理想と言いますからね。でも生理前には身体が水分をため込む作用が働いてしまうので、ホルモンバランスの崩れがあるとさらに水をため込み、むくみになってしまいます。ですから生理前に限らず五苓散で身体の水分循環をスムーズにしておくとPMS時期になっても症状が軽く済むでしょう。また五苓散を服用しているからOKではなく、自分でもむくみ対策を行うといいですね。例えばむくみはほおっておくと水分と脂肪がむすびついてセルライトの原因にもなります。ですからマッサージやストレッチを実践して血行を良くしたり、また軽い運動などして水分の代謝をよくしましょう。飲むばかりではなく、排出する対策を生活に取り入れると五苓散の効果もアップするかもしれませんね。

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