生理前に起こる動悸や息切れ、これって何?
生理前になると心臓がバクバクして、同時に息切れがあるなど、普段は何ともないのに心臓の不調に悩む女性も少なくありません。この動悸、心臓が関わるため他の病気を疑う場合もありますが、生理前に起こるのあればやはりPMSによるものとも考えられます。PMSの動悸、息切れに関して特徴や対処法を知っておきましょう。
動悸の症状
そもそも動悸とは、心臓がバクバクする、あるいは時々ドキッとするなど、心臓の拍動を自分自身で不快に感じる症状をいいます。そして多くは不整脈によるものです。でも必ずしも心臓が悪いということではなく、放っておいて良いものの場合もあります。
定期的に服用している薬やサプリメントの影響や、またタバコ、コーヒーなど嗜好品の影響で動悸が出る場合もあります。なので病気が原因なのかPMSが原因なのかチェックポイントがあるのでまずはそれをセルフチェックしてみましょう。
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PMSが原因の動悸か病気かのチェックポイント
いつ動悸を感じるかがまずネックです。というのも生理前に必ず起きるのであればPMSが原因の動悸と考えられるからです。理由としては生理前はホルモンの増減によって自律神経が乱れ、交感神経が優位になることで神経が筋肉が緊張して動悸や頻脈、息切れといった症状が現れるんですね。そして次は、いつ頃起きたのか?例えば食後なのか運動中なのか、お風呂最中なのか? またその時の状況で、意識ははっきりしていたのかもチェックポイントです。
また定期的に服用している薬やサプリメントがあるのか、喫煙者か高血圧かなど。そのあたりをチェックして、ほぼ必ず生理前に起こるという点と、動悸はあっても意識はちゃんとしている点、そしてやや頭痛と吐き気が伴うのであればPMSによる動悸が考えらます。しかし「動悸を何度も経験し、そのことが生活の中で苦痛になっている」といった場合は病的な動悸の可能性もあるので一度病院で医師の診断を受けた方がよいでしょう。
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PMSが原因の動悸、息切れ対処の薬は?
PMSの動悸だと確信できたら、PMS改善の中に動悸症状も含まれるという考えで薬を選びましょう。市販薬の場合は、まず薬剤師に相談してPMSを話した上で動悸改善をしたいと伝えましょう。市販薬で有名な「求心」は、心臓に支障のある人が飲むようなイメージですが、自律神経失調での動悸にも効果があると言われています。また漢方薬だと「当帰芍薬散 (トウキシャクヤクサン)」、「女神散(ニョシンサン)」などが、更年期、PMSによる自律神経や月経異常などで起こる動悸、息切れへの効果が期待できます。
サプリメントももちろん有効で、特にパッションフラワーの成分が効果的とされています。パッションフラワーはハーブの一種で、鎮静効果があり、神経の緊張や精神的な不安を和らげてくれます。これによりストレスが軽減され動悸症状も改善されるというわけです。ただし、妊娠中の人は使用を避けて、また精神安定剤などの薬との相互作用にも注意してくださいね。
病院にはなるべく行かないで改善したい
PMSは病気ではないので治療のための病院へ行かない人も多いですが、イライラがひどく身体的、精神的な不調が強い場合は医師に相談する事も必要です。まずは婦人科へ、そしてそこで精神科であったり内科系であったり医師の判断を仰いでもいいと思います。しかしそこまでではないなら、生活の中で自分で体調を改善する方法もあります。
PMS動悸や息切れの大きな原因はストレスです。
ストレスを受けると交感神経が優位になって筋肉が固くなり、その中を通っている血管はぎゅっと細くなり、そこで血流が悪くなっていきなりボン!と流れることがあるんです。これが動悸になるんですね。なので「ストレス」を減らし、自律神経を整えて副交感神経を優位にすることが重要です。
ではどうすればいいのか?次でお答えしましょう!
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自律神経を整える方法
まずはお風呂!38~40度くらいのややぬるい温度で気持ちいい程度に湯船につかりましょう。熱いお湯はダメ!交感神経を高めてしまい逆効果ですから!そして長湯もNGです。
2~3回に分けてゆっくりお湯につかるのが理想。また入浴のタイミングは「食後1時間以上たったあたり」で「寝る1時間くらい前にお風呂から出る」というのが効果的ですよ。
そして睡眠~~!寝りゃいいってもんじゃなく睡眠環境もしっかり整え、寝る前に適温のお風呂、寝室は間接照明で気分もゆったりと、さらに好きな音楽やアロマをたいてリラックスしましょう。それでも寝つきが悪い場合は、先にご紹介したパッションフラワーのハーブティーがお勧めですよ。ぐっすり眠れて風交感神経をちゃんと優位にしてくれます。