生理前の落ち込み気分は、PMSによる精神症状かも?
生理前になるとなぜか落ち込みやすくなる、いつもは気にならない事が気になって凹んでしまうという人、それはPMSの精神症状かもしれません。PMSとは生理前に体調の変化が起こる事で、具体的にはイライラや不安感、そして気分の落ち込みがあります。
特に落ち込みは「うつ」にもなりかねない危険な症状ですので、是非改善していきたいものです。生理前の落ち込みにどんな対策があるかたっぷりご紹介しましょう!
生理前に落ち込みやすいのはPMSのせい
PMS精神的症状には無気力、孤独感、不安感、情緒不安定、無気力などがあります。どれも生理前に襲われる代表的な症状で、落ち込みはこの孤独感に入ります。孤独感と不安感は「うつ」になりやすいので注意が必要です。
大切なのは、この気分の落ち込みは自分の性格や価値観のせいではなく、毎月女性ホルモンが原因で引き起こしているPMSの生理的変化なので、絶対に自分を責めないことです。自分ではどうにもならない状態であると自覚しましょうね。
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PMSでの気分の落ち込みを改善するには
落ち込みの程度により、病院での治療、薬の服用があり、そうでなければセルフケアで自分なりの対処法で落ち込みの症状を緩和、改善することも可能です。PMSは病気ではないので、自分で対策をして月経前症候群を乗り越えている女性も多いです。
具体的には、食生活、運動、趣味など気分転換法、サプリメントや漢方などを取り入れるなどがあります。また孤独感などは家族や彼氏などに対して勝手に感じてしまうので、我慢しないでPMSによる精神的な影響を説明し、生理前には普段よりやや気を遣ってもらいたいなど相談しておいてもよいでしょう。
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PMSで落ち込むのを改善する食事ってあるの?
残念ながらこれを食べれば落ち込みから復活できる!という食事はないですね、さすがに(笑) でも精神を安定させることで気分の落ち込みや憂鬱を改善、緩和する効果のある食事や成分はあります。まず気分の落ち込みにつながる生理前の情緒不安定にはビタミン、ミネラル不足と考えられます。というのもビタミンB6やマグネシウムが神経伝達物質の働きを良くし、精神を安定させるらしいんですね、だからPMSの時期には摂るようにしましょう。ビタミンB6は、マグロ、サンマ、牛レバー、バナナ、アボカドなど。
マグネシウムはごま、アーモンド、玄米ごはん、納豆などです。また食事ではありませんが、パッションフラワーというハーブはあらゆる神経系の疾患に効果的だと言われています。
鎮静効果があり、神経の緊張や精神的な不安を和らげてくれるので、PMS時期の精神症状に効果が期待できますね。
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月経前症候群の落ち込みを病院で治療する場合
気分の落ち込みが激しい場合は、我慢しないで婦人科へ行きましょう。気分の落ち込みでも婦人科でOKです。婦人科ではPMS治療の薬がありますから、身体症状も精神症状も、患者に合わせて処方してくれます。
例えば、漢方薬であったり、またホルモン療法でピルなど、そしてSSRI抗うつ剤など。生理前に起こる気分の落ち込みは精神症状が強く出ている状態なのでこの抗うつ剤が有効でしょう。うつ状態は神経伝達物質のひとつであるセロトニンの低下が原因ですが、抗うつ剤はその欠乏を改善してくれます。
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生理前の精神状態が悪いのはPMDDが考えられるかも?
PMDD??はい、実は生理前に起こるPMSの症状のなかでも特に精神的不調が重く、生活や仕事などに支障をきたすほどの状態をPMDDといい、または月経前不快気分障害とも呼びます。PMS同様、普段はまったく普通で、生理前になると気分が落ち込んだりイライラするといった症状になるんですが、さらに攻撃的、暴力的な言動や行動が見られ、さらに重度のうつ状態により、自殺願望や自傷行為を引き起こす状態になるんです。
ちょっと怖いですけど、現実として生理のある女性の約50~70%がPMS症状に自覚があり、そしてその中の約5%がPMDD症状で悩んでいるといわれているんです。もしかしたら??と思ってしまったあなた、大丈夫ですか?