PMSのこんな症状に悩む人に当帰芍薬散
当帰芍薬散は、PMSの薬として処方される代表的な女性のための漢方薬です。生理前のどんな不調に効果があり、どんな特徴があるのかを知り、PMS改善に役立てましょう!
1) 当帰芍薬散はPMSのどんな症状に効果があるの?
2) 当帰芍薬散と他の漢方を飲み合わせてもいいの?
3) 副作用が不安、下痢、めまい、頭痛や湿疹が出るって本当?
4) クラシエの当帰芍薬散の効果と飲み方
5) 当帰芍薬散の効果をアップさせて冷えを改善するには
当帰芍薬散はPMSのどんな症状に効果があるの?
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、昔から月経異常、更年期障害などの女性の病気に処方されてきた漢方薬です。効果は、血行促進して身体を温める、貧血症状の改善、
水分代謝を改善させむくみをとるなどがあります。
めまい、たちくらみ、頭痛、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、倦怠感、低血圧症、耳鳴りなどは月経前症候群の不調症状にも重なる事が多く、同じ女性特有の症状という事でPMS治療にも使われているんですね。特に、血液、水分循環が悪いことが原因と考えられる冷えの症状には効果が期待出来きます。
当帰芍薬散と他の漢方を飲み合わせてもいいの?
他の漢方製剤を一緒に服用する場合も、また市販薬、サプリメントを服用する場合でも、含有生薬の重複に注意が必要です。ちょっと難しいですよね、つまり当帰芍薬散と同じような効き目の生薬はダブって飲む時は注意しましょうという事です。
理由としては、カッコン・タイソウ・マオウ・カンゾウ・ケイヒ・シャクヤク・ショウキョウなど、これらを含んでいると、当帰芍薬散との相乗効果により作用効果が強く現れる可能性があるんです。だから重複摂取には注意してください!
また市販薬の漢方製剤を併用する場合、名前は違っていても同じような効き目の漢方製剤があります。ですからPMS改善でいろんな漢方や薬を試したい気持ちはわかりますが、素人判断はしないで当帰芍薬散と同時に何かを服用する場合は、必ず医師や漢方専門家に相談してくださいね。
副作用が不安、下痢、めまい、頭痛や湿疹が出るって本当?
漢方は副作用が少ないという点がメリットですが、やはり薬なので副作用が出る場合もあります。まず何故副作用が出るのかをいうと、体質に合っていない、症状に合っていない、他の薬との飲み合わせなどが考えられます。
逆にいうとこれらを気を付ければ副作用の心配は減少するというわけです。ですからなるべく漢方薬は、漢方薬局で専門家のカウンセリングを受けてから購入するとか、もしくは漢方に詳しい医師から処方してもらうなど安易に購入しないという点も大切です。
でもほとんどの場合は、大きな副作用はなく、ドラッグストアで購入しても概ね問題なく服用できます。ちなみに当帰芍薬散の副作用は、湿疹、身体のだるさ、食欲不振、嘔吐、腹痛、下痢などがあります。
また体重の増加も副作用にあげられますが、当帰芍薬散は体力が低下している女性に処方されることが多いので、飲むことによって元気になって食欲がでてやや体重が増加するということもあります。副作用は確かに不安ですが、慎重に対応していけば大きな問題はないですよ。
クラシエの当帰芍薬散の効果と飲み方
クラシエの当帰芍薬散には錠剤と顆粒があります。どちらの方が効果があるとかではなく、飲みやすい方を選んでください。
錠剤 | 1日4錠×3回食前又は食間に水又は白湯にて服用 |
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顆粒 | 1日1袋×3回食前または食間に水または白湯にて服用 |
副作用 | 発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感 |
クラシエが上げている副作用の他に、実際に飲んだ人が下痢になることがあるようです。それは、もともと胃腸が弱く、空腹時に飲むことで胃腸に負担がかかり、下痢になってしまう可能性があります。
飲み始めて下痢になった場合や心配な人は、軽く胃に何か入れてから服用してみましょう。ただ、空腹時に飲むのは吸収をよくする為なので、あまり効果を感じられなくなってしまうかも?でも、下痢になってしまうよりはいいですよね。
それでも心配な場合は医師や薬剤師に相談してから服用しましょう。
当帰芍薬散の効果をアップさせて冷えを改善するには
PMSによる冷えを改善するために当帰芍薬散は効果が期待できる!と言えますが、漢方を服用するだけでは100%改善はしません。生薬の効果をアップさせるために、自分も生活を見直すことが大切なんですね。
そこでしっかりと知っておいてほしいのは、まずやたら厚着してカラダを温めすぎないこと!「え?だって靴下やホッカイロなど使ってしっかり温めなきゃ!」と思っていたらちょっと違います。冷えの原因は血液循環が悪く、熱を生み出す力が低下していることです。本当に大切なのは「動くこと」なんです。
生活の中に軽い運動を取り入れ、外でのウォーキングなど実践してみましょう。また身体の歪みも血のめぐりを悪くするので姿勢に気を付け、たまに整体などに行ってみるのもよいでしょう。
あとはストレスも冷えの原因になるのでPMSでイライラするといった症状の場合は、無理をしないで思い切りグータラになって解消しましょう!普段から自分自身の生活を工夫することで、当帰芍薬散の効果をアップさせてPMS対策に役立てることが大切ですね。