PMS改善の漢方、抑肝散(よくかんさん)って?

PMSの不調改善として漢方も人気があります。病院でも最近は医師が漢方治療を勧めることも少なくないようですね。そんなPMS改善漢方として「抑肝散(よくかんさん)」を耳にすること多いですが、この漢方は精神症状に効果があるとされています。イライラ対策にいいかも!ということで早速ご紹介しましょう。


1) 効果と成分
2) PMSのどんな症状に有効なの?
3) 漢方でも副作用はあるの?
4) PMS治療での注意点

抑肝散(よくかんさん)の効果と成分

PMS改善の漢方、抑肝散(・・の画像

抑肝散(よくかんさん)は、神経の高ぶりをしずめる漢方薬として知られています。抑肝散の「肝」は漢方で心や精神という意味です。抑肝散は「肝を抑える」つまり、精神神経症状を抑えるための薬というわけですね。効能は、まず神経の高ぶりをおさえ、さらに筋肉の「こわばり」や「つっぱり」を緩和して心と体の状態を良くするんです。
具体的な症状だと、イライラ感や不眠などの精神神経症状、あるいは、手足のふるえ、けいれん、子供の夜なき、ひきつけなどです。神経症、不眠症、認知症や統合失調症、

躁うつ病、てんかん、パーキンソン病などに対しても効果が期待できるとして病院や漢方薬局で紹介されます。漢方薬は自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできていて、この抑肝散の構成生薬は7種類です。柴胡(さいこ)、当帰(とうき)、茯苓(ぶくりょう)などがあり、例えば柴胡は、熱や炎症をさまし、腹直筋など筋肉の緊張をゆるめる働き、また茯苓は気分を落ち着けたり、動悸をしずめる作用、当帰は血行をよくして貧血症状を治すなど、それぞれが相乗効果で効能を発揮するんですね。


PMSのどんな症状に有効なの?

抑肝散は精神症状に有効という特徴があるので、PMS、つまり月経前症候群の代表的な症状である生理前のイライラに効果があります。PMSは身体の症状(頭痛、腰痛、下腹部痛、下痢、

むくみなど)と、精神神経症状(イライラ、情緒不安手、ストレス、不安感など)があります。自分のPMS症状で精神症状が強く出ているようであれば、試してみる価値はあると思いますよ。また抑肝散は不眠症にも良いとされています。PMSは睡眠不調になって、やたら眠いとか逆に寝られないとかあります。抑肝散で精神が安定すると不眠症にも改善されるんでしょうね。よく眠れるとPMSのイライラも少なくなるかも!


漢方でも副作用はあるの?

はい、漢方薬にも少しは副作用があります。一番副作用が気にならないのがサプリメントでしょうね。といってもこれは本当に個人差があるので断定はできないかな~?

漢方薬の場合は、人によって服用時にむかついたり、かえって食欲がなくなるなんてこともよく聞きます。私も一時期漢方を服用していましたが、自覚する副作用は無かったけど、やや下痢気味になった気はしますね。ただこういった初期症状はしだいに慣れることが多いし、もちろん私もすぐに治まりましたよ。でもどうしてもつらいときは医師と相談しましょうね。さて抑肝散の副作用ですが、重いものはまずありませんが、配合されている生薬の「甘草(かんぞう)」を大量服用すると浮腫(むくみ)が出たり、血圧が上がってくることがあります。これは「偽アルドステロン症」と呼ばれる症状で、漢方ではよく聞かれる副作用症状です。その他、間質性肺炎と肝障害が報告されていて、具体的には咳や息切れ、呼吸困難、発熱、ひどい倦怠感、皮膚や白目が黄色くなる、といった症状があります。そのような場合はすぐ医師に相談すべきですが、めったにはないことなので必要以上に怖がらず、PMS改善のひとつの方法として考えればいいと思います。


抑肝散PMS治療での注意点

抑肝散に限らず、漢方も薬ですので持病のある人は医師に話ておきましょうね。もちろん病院ではなく、漢方薬局で買う場合も必ず専門家には話しておきましょう。また市販薬も含め服用中の薬の情報も一緒に伝えましょう。できればお薬手帳をもっていくといいでしょう。さて、PMS精神不調に効果が期待される抑肝散ですが、胃腸が弱く、

食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などを起こしやすい人は注意が必要なので、慎重に使っていく必要があります。十分に医師と薬剤師と相談してくださいね。また飲み合わせや食べ合わせに関しては、芍薬甘草湯など甘草を含む他の漢方薬といっしょに飲むときは、先ほど副作用で説明した「偽アルドステロン症」に注意が必要です。 服用の時は、

漢方薬は食前もしくは食間などの空腹時に飲みます。漢方は概ね苦いものが多いので、顆粒ならお湯で溶かして時間をかけてゆっくり飲みましょう。ただお湯だと香りが強く出るので、それが厳しいようなら水で飲んでもかまいませんよ。またもし食欲がなくなったり、吐き気を感じるようなら食後でも問題ないみたいです。しばらく服用しても効果がないな~と感じたら医師と相談してみましょう。別の漢方に変更することも大切ですからね!

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